哲学者、マルクス主義者でもあり経済思想家としても知られる斎藤幸平さん。
著書『人新世の「資本論」』のベストセラーをきっかけに幅広い注目を集め、
彼の主張である「脱成長」「資本主義批判」といった発言が、メディアを越え、
賛否両論の声が上がっています。
この記事では、 学歴・経歴、なぜ批判や炎上が起きるのか、また、妻・家族についてなどを、
できるだけ簡単に、わかりやすく解説します。
プロフィール 斎藤 幸平(さいとう こうへい)

1987年1月31日生まれ。
2026年2月現在、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。
主著『人新世の「資本論」』が社会問題として注目され、思想家として幅広い支持を得ています。

学歴・キャリア
芝高等学校卒業後、東京大学理科二類へ入学。3か月間在籍、ウェズリアン大学へ進学し、
2009年に同大学政治経済学部を卒業します。
2012年にドイツ・フンボルト大学 哲学科博士課程修了。
2015年、同大学院哲学研究科博士課程を修了しました。
学歴だけ見てもすごいですね。まあ、メチャクチャ頭のいい人です。
その後、マルクス研究を深め、『人新世の「資本論」』を刊行。注目を集め、著名人となりました。
「脱成長」
<成長そのものにブレーキをかけていく必要がある。これを『脱成長』と呼んでいる>
斎藤さんはインタビューで、こう語っています。
「脱成長」とは、経済の拡大だけを目指す価値観を手放し、
環境や生活の質に重点を置く社会のあり方のことです。
これは従来の「経済成長=正義」の考え方とは真逆であるため、誤解を生みやすく、
批判もされています。
「常に走り続け、ゴールが見えないマラソン」がいわゆる成長社会だとすると、
斎藤さんの主張は、「ゴールよりも休んで景色を楽しもう」と言ったところでしょうか。
資本主義批判
現代の資本主義は、
「格差を生み、環境破壊を進めている」
という社会構造の問題点の指摘が、斎藤さんの主な主張です。
この発言内容が、
「資本主義は豊かさを生む仕組み」という考え方の人、
「格差や環境破壊こそがが現実社会の問題だ」という人
という価値観の違いが対立を生み、ネットを中心に議論が白熱しています。
斎藤幸平を「支持する人」と「批判する人」
斎藤さんの主張は賛否が分かれます。
例外もありますが、かなりざっくりと、支持する人・批判する人の特徴をまとめます。
支持する人はこんな人
① 若い世代・将来に不安を感じている人
「頑張っても豊かになれない」
「給料が上がらないのに物価は上がる」
「環境問題もこのままで大丈夫?」
こうした不安を感じている人にとって、
斎藤さんの
「今の仕組み自体がおかしいのでは?」
という視点は、とても刺さります。
② 環境問題・格差問題に関心がある人
・地球温暖化
・大企業と個人の格差
・消費社会への違和感
斎藤さんの
「経済成長のために環境を壊し続けていいのか?」
という問いかけが、意識の高い層・リベラル層からの支持を集めてます。
③ 本や思想が好きな人
斎藤さんは哲学者でもあるので、本を読んで知識をえること、
人生でも社会でも、問題について掘り下げることが好きな人に好まれる傾向があります。
批判する人はこんな人
① 経済成長=正義だと考える人
「成長しないと給料も雇用も増えない」
「日本はもっと稼がないとダメ」
この人たちから見ると、
「脱成長」は、ブレーキを踏めと言われている感になるため、強い反発が出ます。
② 実務・現場目線が強い人
・経営者
・ビジネスパーソン
・自営業・投資家
このような方たちは、「理想論では会社も社会も回らない」、
つまり、“机上の空論”あるいは“きれいごと”だという主張です。
③ 「努力すれば報われる」と信じてきた人
・高度成長期の成功体験がある世代
・自分の努力で地位を築いた人
斎藤さんの「今の資本主義は構造的に問題がある」という考え方に、
自分の人生そのものを否定されたように感じる方もいるかもしれませんね。
まとめ 「支持する人」と「批判する人」
★支持する人
「この社会、どこかおかしくない?」と思っている人
★批判する人
「理屈はいいから、まず成長しようよ」と思っている人
めちゃくちゃシンプルに言うとこんな感じでしょうか。
あなたはどちら派ですか?
よくある疑問Q&A|斎藤幸平は本当に「危険思想」なのか?
こちらも同じく、ざっくりと分かりやすくまとめてみます。
Q1. 斎藤幸平は「共産主義者」なの?
A. そう単純ではありません。
斎藤さんはマルクス研究者ですが、「昔の共産主義国家をそのまま復活させよう」
という立場ではありません。
「昔の地図を使って、今の街を考え直している人」というイメージでしょうか。
過去の思想をそのまま使うのではなく、 今の環境問題・格差問題に当てはめて
再解釈しています。
Q2. 脱成長って、結局みんな貧しくなるってこと?
A. 斎藤さんの主張は「貧しくなろう」ではありません。
彼が言う脱成長は、
“たくさん稼ぐ”、“たくさん消費する”ことをゴールにするのではなく、
「無理に増やさなくても、ちゃんと暮らせる社会」
を目指そう、という考え方です。
Q3. きれいごと・理想論じゃない?
A. 前述もしましたが、これが一番の批判ポイントかもしれません。
批判する人の多くは、「それをどうやって実現するの?」という 現実面の弱さ を問題視しています。
一方で支持者は、「少なくとも問題提起としては必要」と評価しています。
映画監督(=批判者)と映画評論家(=斎藤さん)の構図に少し似てますね。
個人的には、問題提起や批評というものは、
物事をいい方向へ進めるためにある程度必要なものではないかと思います。
Q4. なぜテレビに出ると炎上しやすいの?
A. 発言が“切り抜き向き”だからです。
斎藤さんの話は、「前提」・「理由」・「結論」がセットで初めて伝わります。
しかしテレビやSNSでは、結論だけが抜き取られやすい。
これは斎藤さんの発言以外でもよくある、いわゆる一般的な“炎上”の原因だったりします。
例えば、斎藤さんの「成長をやめるべき」という主張は端的に述べたもので、
「無限の成長を前提にした社会モデルを見直すべき」が本来の主張です。
「成長なんかしなくていい」と言っているわけではありません。
このズレが、炎上を生みます。
ご家族について
知名度が上がるにつけ、斎藤さんのご家族に関する関心も高まっています。
斎藤さんはご結婚をされており、お子さんもいらっしゃいます。
奥さんはクラシック音楽のピアニストで、お名前は「真麻」さん。
日本とヨーロッパで音楽教育を受けられたそうです。
斎藤さんを取り上げた、2023年11月放送のTBSテレビ番組『情熱大陸』に
少しだけ出演されています。


斎藤さんとはドイツ留学中に出会いご結婚。
真麻さんは現在(2026年2月)も音楽活動をされているようです。
2025年時点で7歳と5歳のお子さんがいらっしゃるとの情報があります。
まとめ
斎藤幸平さんは、経済や社会の話を通して「このままで本当にいいのかな?」と
私たちに問いかける存在です。
その問題提起は、一見難しく聞こえますが、実は我々の生活に直結するとても大切なお話しです。
発言には賛否がありますが、環境や暮らしを大切に考えたいという思いが、
斎藤さんの根底にあります。
正解を押しつけるのではなく、考えるきっかけをくれる人――そんなふうに捉えると、
斎藤さんの言葉も少し身近に感じられるのではないでしょうか。

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