自由民主党所属の参議院議員・小野田 紀美(おのだ きみ)氏。
ゲーム・CD制作会社『アスガルド』に勤務し、
制作や広報・プロモーションを担当したという経歴も注目を集めています。
今回は、小野田氏の好きなマンガ・ゲーム作品を掘り下げ、
彼女の政治思想や人格形成にどう影響したかを、赤松健氏との対談動画を元にまとめてみました。
ルーツは『世界忍者戦ジライヤ』

『世界忍者戦ジライヤ』(せかいにんじゃせんジライヤ)は、
1988年1月24日から1989年1月22日まで、テレビ朝日系列で放送された、
「メタルヒーローシリーズ」の第7作目にあたる、いあゆる「ヒーロー物」です。
小野田氏は、保育園のころに『世界忍者戦ジライヤ』を観て、
「私も正義の味方になるんだ!」と決心します。
小野田氏の本質がよく表れたエピソードですね。
好きなマンガは?
『卑弥呼』が小野田氏のすべての基盤をつくる

その後、“正義の味方”という職業がないということを知った小野田氏。
そんな中、『学研まんが 卑弥呼』との出合いが運命を決定づけます。
この本の中にある<卑弥呼が邪馬台国を平和に導いた>という記述が小野田氏の心を動かし、
「正義の味方になるには理不尽なことが起きない世の中をつくればいい。卑弥呼になろう。
私が女王になる!」と小学1年生のときに決心します。
それが政治家を目指す発端でした。
正義の味方は警察官などではなく、“政治家”なんだと教えてくれたのが卑弥呼だったと語っています。
小野田氏のキャラクターは幼い頃から首尾一貫。変わっていないことがよくわかります。
古今和歌集の影響『超訳百人一首 うた恋い。』

小野田氏が好きなマンガとして挙げているのが、
杉田圭による百人一首を題材にした日本の漫画短篇集『超訳百人一首 うた恋い。』。
学生時代から古今和歌集が好きで、妹が古文で赤点を取ってきた来たときに、
妹のために古文を題材にしたマンガを自ら描き、教えてあげたこともあったそうです。
防衛大臣政務官時代にも役に立った『ヘタリア』

『ヘタリア』は、日丸屋秀和による国擬人化歴史コメディ漫画。
こちらも小野田氏が好きなマンガとしてあげています。
防衛大臣政務官時代、様々な国の大臣とのコミュニケーションの際に役に立ったそうです。
また、自信で企画書を書き持ち込み、
『ヘタリア×羊でおやすみシリーズ』のシナリオ兼プロデューサーを担当。
報道でもあるように、もうここまでくるとオタクの枠ではないですね。
思いを形にする情熱を持っている方なのでしょう。
好きなゲームは?

好きなゲームとして、
『幻想水滸伝』
『東京魔人學園剣風帖』
『下天の華』
『遥かなる時空の中で』
『ファイアーエムブレム 風花雪月』
『ペルソナシリーズ』
『九龍妖魔學園紀』
などを挙げています。
『幻想水滸伝』の同人誌も出し、コスプレもしていた模様。
また、『るろうに剣心十勇士陰謀編』は「超名作!」と語り、
新選組にはまり、学生時代に京都へ一人旅に出たこともあったそうです。
結婚しない理由
小野田氏が特別な異性パートナーを作らず、結婚をしない理由も、前述の卑弥呼の影響。
「3次元の男性には興味がない」という発言もありますが、
根本は卑弥呼へのリスペクトから来ています。
ちなみに長い髪の毛も卑弥呼の影響。徹底してますね。
「国の為に働く。恋人はつくらない」=卑弥呼という解釈だそうです。
小野田氏にとって卑弥呼は相当特別な存在だということがうかがえます。
まとめ
日本のマンガの素晴らしさについて、
「(ブッダとキリストが主人公の『聖☆おにいさん』を例に挙げ)日本のマンガにはタブーがない。
多様性を受け入れてきた日本だからこそ」
と語っています。
小野田氏の信条や生き方、政治哲学にいたるまで、マンガが影響を与えているようです。

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